アキレス腱断裂の手術後、歩行用装具に切り替わったときに気をつける7つのこと

10月15日にアキレス腱を断裂し、17日に手術。そこから2週間経過し、30日にようやくギプスが外れて歩行用装具へと切り替わりました。
ギプス生活はとにかく不便。。。早く外れてくれー、とずっと願っていました。
ギプスを切り取るのは、こちらの電動ノコギリ。肌にあたったら、、、と不安がよぎりますが特殊な加工がしてあるので肌は切れずにギプスだけ切ることが可能です。
ギプスが外れたときの開放感と言ったら、
サイコー!
の一言です。
ようやく自分の生足と対面したわけですが、、、
たったの二週間だったにもかかわらず思った以上にやせ細っていることを実感。写真ではわかりづらいですがパッと見で細くなっているのがわかりました。
そして、写真からもわかるように明らかに左右の脚の長さが違います。
つねに右足を地面につけないように引き上げていたので、股関節周りがかたくなっているだろうなとは思っていました。
アキレス腱のリハビリだけでなく、骨盤周りや上半身のバランスを整える運動も行っていかなければ、いずれ他の部分にも弊害が出てしまう。
そんなことを悟らせてくれる一枚です。


ギプスが外れたからと言って安心できるわけもなく、ここから歩行用装具に切り替わります。
アキレス腱断裂からの復帰はとにかくリハビリが超重要!ここからが本当の勝負です。
歩行用装具は、踵の下を高くしてアキレス腱に負担がかからない角度から始めて徐々に低くしていくオーダーメイド品。
踵の下が何層かに分かれているのがわかりますか?二週間ごとに足底板を一枚ずつ抜いていき、約2ヶ月で通常の靴と同じ角度で通常歩行ができるようになるのが目標です。
ちなみに踵の高さを合わせるために、手術をしていない健康な足も厚底のブーツを履きます。こちらも同じペースで踵の高さを低くしていきます。
この厚底の不安定さを経験すると、女性の大変さがわかりますね。
身体がおかしくなって当然です。
歩行用装具に切り替わって、気をつけなければいけないことがいくつかあったので記してみます。
歩行用装具で気をつけるべきこと
これまでの松葉杖から自分の足で歩き出すわけですが、まさかこれほど生活しづらいと思いもしませんでした。
以下のことにはくれぐれも気をつけてくださいね!
靴の厚さと重さに気をつける

特に男性なんですが、普段ハイヒールなんて履くことはありません。それが急に10cmの厚底シューズになるので視界は全く違います。しかも靴が重い。
ちょっとした段差だと思っても、意外と足が上がりづらくつまずきそうになることも。特に初日は油断禁物。ようやく両足で歩けるようになったと一歩踏み出そうとしたときが一番危険です。
※私は初日、病院から出てすぐの段差でつまづいてしまい、アキレス腱に大きな衝撃が走りました。よく見ると、傷口から出血。。。
気をつけましょう。
足裏の感覚(特につま先側)はないに等しい
ふくらはぎと足首をつないでいるアキレス腱を断裂したため、足首を動かせという指令を脳から足首に送る信号も一度遮断されてしまいます。
これは縫合したからすぐに回復するかというとそういうわけでもなく地面に足裏をつける練習などをすることで徐々に回復していきます。
拇指球に体重を乗せようと思ってもアキレス腱に突っ張るような痛みが出てしまうし、バランスも取れないのであまり無理はしないようにしましょう。
※足裏に新たな刺激を入れて反応を良くするために、最近の研究では振動を与えるのがいいということがわかってきました。
uFitのRELEASER Miniはコンパクトで軽量なのに、強さを4段階に調節できてかなりパワフル。アタッチメントも4種類ついて狙った部位を効果的に振動することができます。アキレス腱周りでしたら二股に分かれているアタッチメントがおすすめ。
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松葉杖より片手杖
お医者さんからは「バランスが取れるようなら松葉杖はもう要らないよ」と聞いていましたが、最初は不安なので松葉杖も使っていました。
ところが、両足がついて松葉杖を使うと意外と松葉杖が地面にひっかかってつまづきそうになります。これも何度かありました。
ギプス固定の時はケガをしてない方はいつも通り使えるので安定していますが、厚底の靴を履いていると距離感もわからないし、バランスが取りづらいんですね。
できるだけ片手で使えて、長さを調節できる杖にすることをオススメします。
「まだ若いのに杖はなー」と最初は少し抵抗感がありましたが、杖をついていると結構周りの方からもご配慮いただけますし、歩きやすさは格段に違います。
この一本で生活の質が上がるなら安いものでした。
踵の痛みが出やすい

アキレス腱を手術しているとしばらくは母趾球に体重が乗せられないため、踵重心での生活が基本です。
指先が使えないので指先が反ってきて、足裏にある足底腱膜がが引っ張られます。それにプラスしてアキレス腱は縫合により引っ張られています。
その結果、足底筋膜が付着している足底部、靴底と接触している部分、アキレス腱に引っ張られている横の部分と踵の三ヶ所に痛みが出やすくなります。
これは足裏や踵の横の部分をよくほぐしていくことと同時に、足指を動かす練習をしていく必要があります。
むくみ
歩行用装具のベルトでつねに締め付けられているだけでなく、足首の動きは制限されているので膝下がとにかくむくみやすくなります。
むくみにくくなる着圧ソックス(たぶん手術をする時や入院中に使っていたはず)などもあるのでうまく活用できるといいですね。
それ以外にも時間を見つけては装具を外して横になる、むくみ解消のマッサージを行うなどをして対策していきましょう。
むくみがあると、どうしてもむくんでいる部分を強く押しながら流そうとしてしまいがちですが、基本は優しく(スポンジを5mm凹ますくらいの)触れて流すようにしてください。足先から股関節の根元に向かって、優しくスーッと流してあげることでむくみの解消につながります。
リハビリはほどほどに
ギプスが外れて早く歩きたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、リハビリを焦って進めると表面の傷口が開いてしまう可能性があります。
縫ってあるとはいえ、その傷が完全に塞ぐのはまだまだ時間がかかります。皮膚の奥で縫合したアキレス腱も同じ。
お医者さんの指示に従いながら徐々に荷重や足首の運動を取り入れていきます。徐々に動けるようになってきたらこちらにトレーニングはまとめてありますので、焦らずできることからやっていきましょう。
家での生活
歩行用装具は外だけでなく、家の中でも使います。家が汚れないようにビニールで覆っておきます。
家では装具を外して生活をしたくなる気持ちもわかります。が、思うように力が入らず膝がカクーンとなったり、膝が逆関節になって痛い思いをするのは自分です。
足首を曲げないように変なガニ股歩きでの生活にもなるので骨盤周りのバランスは歪みやすくなります。
膝の靭帯などに比べれば自由度が高いアキレス腱の縫合手術ですが、歩けるようになったからと言って危険度が高いことに変わりはありません。
再断裂してしまうとまた一から。
まずは適切な可動域を回復できるよう、装具の足首の角度に慣れるようにしていきましょう。
また、装具の端に傷口や踵があたって痛いという場合にはドクターに相談するようにしてください。痛いまま我慢して生活をしていると回復は遅くなります。
アキレス腱の痛みに関するお問い合わせは
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このようなお悩みがある方は一度ご相談ください。専門のパーソナルトレーナーがあなたの体にあった施術とトレーニングをマンツーマンで対応致します。
ご自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングの指導なども行いますので安心して取り組むことができます。
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投稿者プロフィール
- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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