気づけばアキレス腱断裂から一年が経過しました
ちょうど一年前の今日(10月15日)、アキレス腱を断裂したんですね。もう、ずいぶんと昔のことのような感じがします。
今だに切れた瞬間の衝撃は忘れられません。
「バキッ」という靴底が剥がれたような音。痛みは全くありませんでしたが、音を聞いた瞬間に「切れたな、、、」と確信できるくらいの衝撃でしたから。
あれから一年。。。
過去の投稿を振り返ってみると懐かしくなってきます。例えば、ギプスが外れて歩行用の装具に切り替わった時の投稿。
病院を出て最初の階段を上ろうとした一歩目でつまづき、危うく再断裂かと思うほどの衝撃が走りました。血がにじんでいたのを見て、かなり焦ったことを覚えています。
久々に走ることを許された時はとても感動しました。
と、同時に走ることがこれほどまでに筋肉を使うのかと実感させられました。歩くのとは全然違いますね。
手術か温存か迷っている方へ
手術するか温存するか迷う方も多いと思います。私はドクターに手術しかないと言われましたが、病院に行くまでの間は私も手術か温存か悩んでいました。
実際、今となっては手術をして正解だったなと思っています。その理由としては、
●ギプス固定の期間が短いので不自由が少なかった
●運動への復帰が早かった
●トレーナーとして手術の経験を伝えることができるようになった
私がアキレス腱を断裂した同じ日に、私の友人の父親もアキレス腱を断裂したそうです。その方は保存療法を選択しました。
保存療法はギプスで約2ヶ月固定した後、装具に切り替わり少しずつ角度を戻していきます。固定期間が手術に比べ非常に長くなります。
そのため、関節の拘縮や筋肉の萎縮も起こりやすいため、リハビリが非常に重要になります。一般の方にとって、これが一番きついかもしれません。
ある程度体の知識があり、覚悟を持って臨めばできると思います。ですが、トレーニングなどにあまり関心がないようでしたら難しいのではないでしょうか。
過去にはテニスの伊達公子さんもアキレス腱を断裂した際に保存療法を選択しましたが、これは優れたトレーナーとやりきる忍耐力を持った選手だからこそ。
手術は切らないといけないから絶対にしたくないという気持ちはわかりますが、今は技術も進歩しています。今後もスポーツをしたいというのであれば手術をオススメします。
手術後、一年経過した後の状態は?
アキレス腱の手術から一年が経過し、今はほぼ不自由なく運動も生活もできています。片足でのつま先立ちでも問題無し。全力でのスプリントはまだ怖さがあるものの、9割ほどでは走れます。しゃがみ込みもOK。
朝の寝起きで足首の動きが悪かったり、寒くなるとかかとや手術痕が疼きますが、まだしばらくは仕方がないかなと思っています。
大きな怪我をしてしまうと、いろいろな不安がつきまとってきます。このまま復帰できるのだろうか、手術後はどんな生活になるのだろうか、周りの人は理解してくれるのだろうか。
・膝の靭帯断裂
・変形性股関節症
・腰椎ヘルニア
・肩の鍵盤損傷
など、どうしても手術を必要とする怪我もあります。それでも、手術後に適切な期間の休養と適切な強度のリハビリを行うことができれば、必ずこれまで以上の生活をすることができるようになります。
それは今回身をもって実感しました。
もし、病院でのリハビリ期間を終えても症状が回復していないようでしたら一度、ご連絡ください。回復に時間を要することも多いですし、そのまま放っておいても戻らない可能性もあります。
特に可動域が戻らないまま月日が流れてしまうと、そのまま癒合して可動域を回復させることが困難になってしまう場合もあるのです。
筋力が回復していないまま運動を再開して再受傷した、他の部位を怪我したという話しもよく聞きます。日常生活と競技復帰は全くの別物なので、日常生活に戻れたからといって安心しないようにしましょう。
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投稿者プロフィール
- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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初の著書|太鼓打ちのための身体の整え方 〜呼吸・体幹編〜
打ち込む力を引き出す!太鼓打ちのための身体の整え方
〜呼吸・体幹編〜
を電子書籍にて上梓しました。
”太鼓打ちのための”という表現になっていますが、野球やテニスといったオーバーヘッド種目、音楽をされている方など身体を使うすべての方に参考になる内容になっています。
これまで様々なチームで指導をしてきましたが、いいパフォーマンスを発揮するためには呼吸や体幹の動きを整えていくことが最優先なのではないか、という結論にたどり着きました。
いかに呼吸を整えることが大切か、体幹の動きを適切なものにするためにはどんなことが必要か、それらを一冊にまとめたものが本書籍になります。
ただストレッチやマッサージ、筋トレをしているだけでは身体を変えることはできません。
その前提としての呼吸の最適化であったり、体幹の動きの最適化をしていくことで、トレーニングの効果もさらに高まってきます。
「腰を痛めることなく動き続けたい」
「呼吸が浅いのをなんとかしたい」
「もっといいパフォーマンスをしたい」
という方におすすめの一冊です。