熱中症予防に「手を冷やす」のが効果的!そのメカニズムと効果について
真夏の屋外での練習や作業は、体温が急上昇し、熱中症の危険が常に隣り合わせです。水分補給や日陰での休憩は基本ですが、それだけでは体温が下がりきらないことも少なくありません。
そこで近年、アスリートや建設現場で注目されているのが「手を冷やす」という方法です。手のひらには体温を効率よく下げる特別な血管があり、短時間でも深部体温を下げる効果が期待できます。本記事では、その仕組みと実践方法、そして現場でも使いやすい冷却グッズを紹介します。
なぜ、手を冷やすと効果的なのか?
手のひらはたくさんの神経が通っているので、とても敏感です。「触る」「掴む」「握る」「感じる」「さする」など、さまざまな感触を感じることができるのも手のひらの大切な役割です。
また、手のひらには多くの毛細血管も密集しているため、体温調節や血行促進に重要な役割を果たしています。
手のひらは体のラジエーター
手のひらには体温調節に関わる特殊な血管の仕組みがあり、熱を効率よく外へ逃がすラジエーターのような役割を果たします。
血管のしくみ
手のひらや足裏、耳などには毛細血管を通らず動脈と静脈が直結する「AVA(動静脈吻合)」という血管ルートがあります。このルートは熱の出入り口のようなもので、ここを冷やすことで効率的に体温が調整されます。
手を冷やすことで、この血管を通る血液が冷やされ、全身へ巡って深部体温が下がります。
短時間で深部体温が下がる
国内のみならず、海外でもさまざまな研究がされており、他の方法に比べると短時間で深部体温が下がりやすいというデータが発表されています。
例えば、スタンフォード大学や日本国内の研究では、手のひらを15〜20℃前後の冷水で冷やすことで、休憩中に深部体温が0.5℃以上下がり、パフォーマンス回復や熱中症予防に効果があると確認されています。
シンプルでしかも低コストで実現可能
手を冷やす方法は特別な装置を使わなくても、冷水や冷却剤があれば簡単に行えます。持ち運び可能な冷却グッズを使えば、遠征先や現場でも実践できます。
そのため、マラソン選手や野球選手、消防士、建設作業員など、炎天下で活動する多くの現場で手の冷却が取り入れられるようになりました。理由は、休憩中の短時間で効果が出やすく、作業や競技を中断せずに取り入れられるからです。
現場で役立つ!手を冷却するオススメグッズ
簡単な方法で言えば、保冷剤をタオルで包んだものや氷水に手を突っ込むのがお金もかからずすぐに取り入れることができる方法です。
ただし、保冷剤は直接肌に触れると凍傷のリスクがありますし、直接手をバケツに突っ込むと指先まで冷えてしまって痛みが強く出てしまうこともあります。
そうならないためにも、最近では便利なグッズがたくさん発売されるようになりました。
ケミソフト クーリング手袋
冷却ジェルを内蔵し、作業中でも着用できるクーリング手袋です。通気性と耐久性を兼ね備えた現場仕様なので、建設作業や屋外イベント、炎天下での整備作業をする方にオススメです。
工業向けのメーカーが作製されていることもポイント。
氷のように一気に冷やすのではなく、触れていると冷たさを感じるので、凍傷になるリスクもなく安心して使うことができるでしょう。
ハンドクーラー
手のひらを冷やすために作られた保冷剤を使うため、凍傷になるリスクも低いハンドカバーです。
ランニングやウォーキング中、通勤や通学など日常で使うことができます。
コアクーラー
スポーツメーカーのデサントが開発した冷却用のハンドグローブ。12℃で手のひらを冷やすことで深部体温を下げ、体の負担を軽減させるために開発されました。

去年買ってすごくよかったので、追加で購入。出かける前に使うと身体が楽。帰ってきてから使うとすぐ暑さがおさまる。

夏のランニングの熱中症対策に使用しております。
一キロほどで溶けてしまうのであまり効果ないのかなと感じますがこれなしで走ると暑くて走れません。
だいぶ貢献してくれています。
と、使っている方にはとても好評のようです。他にもさまざまな商品が開発されていますので、目的に合わせて、ぜひ探してみてください。
※熱中症対策には手のひらを冷やすだけでなく、体調管理や水分摂取ももちろん大切。こちらで記事をまとめてますので、こちらの記事もご確認ください。
まとめ
これから合宿やイベントなどで、これまで以上に体を酷使する時期があると思います。私も今年は陸上部の合宿があるため、今から対策に力を入れています。
暑い夏を乗り切って、秋に向けて万全の体制で臨むようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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