大腿四頭筋の肉離れ

もし、下記のような症状が当てはまる場合には大腿四頭筋の肉離れかもしれません。

  • ジャンプする瞬間に太ももの前からブチっと音がした
  • ボールを蹴った後に太ももの前に痛みが走った
  • 走り終わった後に太ももが硬直して動けなくなった

大腿四頭筋の肉離れはスポーツ選手において比較的起きやすい怪我で、
サッカーのキック動作、バレーボールや陸上のジャンプ動作などで起きやすいです。

治ったと思っても固さやシコリが抜けなかったり、練習が続くと張りが強く出ることもあるので、
よくなったからと言って安心せずにしっかりとケアをすることを勧めています。

大腿四頭筋の肉離れとは


大腿四頭筋は、

●骨盤から膝蓋骨に伸びる大腿直筋
●大腿骨から膝蓋骨に伸びる外側・中間・内側広筋

という4つの筋肉の総称で、ジャンプやキックなど膝を伸ばすために使われる筋肉です。

走る動作では特にスタートや方向転換で加速する際に使われるので、めちゃくちゃ大きな力を生み出すことができますが、その分負担も大きくなるので肉離れになりやすいです。

肉離れの症状

ジャンプや急激なストップ動作などの際に棒のような物で叩かれたような感覚で急に痛みが生じ、
運動や歩行が困難になることもあります。

「ブチッ」

という音や、筋肉が切れたような感覚、キュッと締め付けられる感覚を受けることもあります。

その後、運動による痛みやストレッチによる痛みあるいはジッとしていても痛みが出てきて局所的に熱をもってくる場合もあり、
重症だとケガをしたところにボコッとした凹み(陥凹)が出ることもあります。

肉離れの原因として考えられること

肉離れが起きる原因はいくつか考えられるのですが、

  1. 柔軟性の低下
  2. 太ももの前側と後ろ側の筋力差
  3. 左右の脚の筋力差
  4. ウォーミングアップ不足
  5. 疲労の蓄積
  6. 身体の使い方の悪さ

などが主に考えられる要因でしょうか。

例えば、サッカー選手が大腿四頭筋の肉離れを起こす原因として考えられることは、

  • 脚のテイクバック時に大腿四頭筋が引き伸ばされてかかる負担
  • インパクトの瞬間に大きな力を伝える負担
  • フォロースルーで大腿四頭筋が縮みすぎて固くなる負担
  • それらを繰り返した蓄積による負担

などですね。もちろん左右差や股関節の硬さなども考慮に入れる必要があります。

大腿四頭筋の肉離れに対するアプローチ

大腿四頭筋に痛みがでた場合、どれくらいのグレードか(ケガの程度)によって
やることが変わってきます。

皮膚表面をゆるめる

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肉離れを起こすと、ケガをした部分に硬結(コリコリした部分)ができるだけでなく、
その周辺で筋膜同士の癒着(ゆちゃく)が起きてしまいます。

「筋肉が突っ張りすぎて伸ばすことができない」
「奥にあるシコリがなかなか取れない」

と感じた時は無理にストレッチをしてもなかなか伸ばせません。

皮膚の表面からリリースをしていくことで徐々に周辺が柔らかく動き始め、
奥へと進めることで肉離れの損傷部分を緩めることができます。

股関節の可動域改善

かなりの確率で使い過ぎている傾向にあるので、
股関節まわりがガチガチになっている可能性が非常に高いです。

股関節、お尻、太ももの裏、体幹までゆっくりと伸ばしていきます。ストレッチができない部位に関しては、振動型フォームローラーなどを使うことで効率的にゆるめていきます。

これを一人でガムシャラに伸ばそうとすると、逆に痛みが強くなってしまうので要注意ですね。

体の使い方の再教育

もし痛みから解放されて走れるようになっても、また同じような動きで痛めてしまっては元も子もありません。

目標は不安なく動ける体に仕上げること

太ももだけに頼らず、全身のコーディネーション能力を高めるようなトレーニングをすることで、
ケガをしにくい体を目指します。

最終的に体の筋バランスが調整されて、今まで以上の出力ができるようになれば、
より良いパフォーマンスを発揮できるようになると思いますよ。

大腿四頭筋の肉離れ再発を予防するテーピング

もし、大腿四頭筋を痛めてしまったけどどうしても試合に出なければいけないという時は、
こちらにテーピングのやり方を動画で紹介しているので参考にしてみてください。

太ももの前側の痛みに関するお問い合わせは

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