グロインペイン症候群は、日本語でいうと鼠径部痛症候群。その名の通り、鼠径部(股関節の前面)に痛みが出る症状の総称です。
スポーツをしている方に症状が出やすく、特にサッカー選手や野球選手によく見られます。
一度症状が改善しても再発しやすく、プロの選手でも悩まされるほどの症状でもあるため、しっかりとしたケアをしておきたいものです。
グロインペイン症候群の原因
鼠径部には鼠径靭帯があって、その鼠径靭帯の表層には腹筋や皮膚などの膜がついています。鼠径靭帯の下には筋肉の他に、大事な神経や血管が通っています。
●繰り返しのキック動作
●中腰姿勢からの動きだし
が原因で、鼠径部に負担がかかり痛みとなってあらわれます。
表面的には皮膚や腹部の筋肉と鼠径靭帯との癒着の影響で痛みが出やすく、
深層的には鼠径靭帯により筋肉などが圧迫されることで痛みが出やすくなります。
痛みの部位
以前はスポーツヘルニアと呼ばれていましたが、
●内転筋の炎症
●腸腰筋の炎症
●腹直筋の付着部炎症
●鼠径ヘルニア(スポーツヘルニア)
など鼠径部に痛みが出る障害の総称として使われるようになりました。
グロインペインの症状
症状としては、
●しゃがみこむ時に挟みこまれるような痛み
●圧迫されるような痛み
●押すと痛い
●太ももまでじわじわするような痛み
●痛みで足を引き上げられない
●可動域が狭くなる
●骨盤の周辺に痛みが出る
といったように、様々な症状が出るようになります。
グロインペイン症候群の対処法
想定できる原因として、鼠径部と股関節周辺にある筋肉の癒着をはがすことから始めて、まずはそれぞれの筋肉が、バラバラに動いてくれるように調整することが第一です。
意識しても痛くないようになってきたら、動きのない筋トレ(PNFストレッチ)で、本来持っている筋力をつける練習をしていきましょう。
例えば、反り腰になりやすい選手は股関節の前面(鼠径部)への圧力が常に高くなるので、鼠径部とともに腰を緩めるアプローチが必要になります。
その上で体幹の使い方や骨盤の動かし方を習得し、全身の協調性や筋バランスの向上が必要になってきます。
脚を振りかぶった時に同時に体幹が反らないように体幹を固めたり、骨盤の歪みがでないように筋バランスを整えることが大切です。
グロインペイン症候群に関するお問い合わせは
「股関節が痛くて練習が思うようにできない」
「いつ走れるようになるか不安だ」
という時はお気軽にご相談ください。
ご自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングの指導なども行いますので安心して取り組むことができます。
お問い合わせ・ご予約はこちら
お問い合わせや施術のご予約はこちらのフォームより承ります。
ご予約を希望される方は、ご希望の日時や連絡先を下記フォームに記入して送信をお願い致します。後ほどスタッフから折り返しのメールをお送りししますので、日時の確認を終えた段階でご予約が成立となります。
メールフィルターをお使いの方は、事前に下記ドメインを受信可能にして下さい。
@mentena.com
当日の施術をご希望の方は、
042-306-6147 までお願いします。
「ホームページを見て…」とお気軽にお電話ください。
初の著書|太鼓打ちのための身体の整え方 〜呼吸・体幹編〜
打ち込む力を引き出す!太鼓打ちのための身体の整え方
〜呼吸・体幹編〜
を電子書籍にて上梓しました。
”太鼓打ちのための”という表現になっていますが、野球やテニスといったオーバーヘッド種目、音楽をされている方など身体を使うすべての方に参考になる内容になっています。
これまで様々なチームで指導をしてきましたが、いいパフォーマンスを発揮するためには呼吸や体幹の動きを整えていくことが最優先なのではないか、という結論にたどり着きました。
いかに呼吸を整えることが大切か、体幹の動きを適切なものにするためにはどんなことが必要か、それらを一冊にまとめたものが本書籍になります。
ただストレッチやマッサージ、筋トレをしているだけでは身体を変えることはできません。
その前提としての呼吸の最適化であったり、体幹の動きの最適化をしていくことで、トレーニングの効果もさらに高まってきます。
「腰を痛めることなく動き続けたい」
「呼吸が浅いのをなんとかしたい」
「もっといいパフォーマンスをしたい」
という方におすすめの一冊です。