ゆるくて”はずれそう”な肩の症状でお悩みのあなたへ
肩関節不安定症(ルーズショルダー)はスポーツなどによる使いすぎ(オーバーユース)が原因の後天的な場合と、生まれつき肩が緩い先天的な場合に分けることができます。
スポーツ選手が肩を痛める原因として考えられる動きは、野球やソフトボールなどの投球動作、テニスやバトミントンなどのラケットを振る動作、バレーボールなどのオーバーヘッドスイング動作などの腕を振って物(ボールや道具)に力を伝える動きです。
それ以外にもラグビーやアメフト、柔道や相撲のように直接的なコンタクトが多い種目の選手でも起こりやすいですね。
先天的に緩いかどうかは、背中で両手を触るテストを試してみてください。両手首を背中でがっちりと掴める方は生まれつき関節が緩いと言えます。
もともと関節が緩くなくてスポーツをしていなかったのに緩い感じがするという場合は姿勢の悪さが原因かもしれません。猫背になると肩が前に出てくるので、自然と肩にかかる負担は大きくなります。女性の場合は腕の重みを支える筋力が弱いので緩く感じている可能性が大きいです。
肩が不安定な理由
肩がゆるくなってしまうには、幾つかの構造的な理由が考えられます。
肩関節が不安定になりやすい理由 その1 形状
肩関節は小さなソケット状のお皿に大きなボールがはまりこんだ形をしており、基本的には360°まわる構造をしています。身体の中で可動域が一番大きい関節であるがゆえに、不安定になっているといっても過言ではありません。
身体の他の部位と違って重力によりいつも腕が引っ張られている点、投げすぎや姿勢の悪化で肩が前に出てしまうことで関節のはまりが悪くなる点も肩の不安定性に影響します。
肩関節が不安定になりやすい理由 その2 筋肉
肩の周辺には大きな力を出すアウターマッスル(三角筋や僧帽筋など)と、関節の動きを安定させるインナーマッスル(棘上筋や棘下筋など)という二種類の筋肉があります。そのうちインナーマッスルはプロペラのように捻られることで力を発揮するため、使いすぎると磨耗して弱くなりやすいというのが欠点です。
逆に肩(三角筋)や胸(大胸筋)の筋肉は見た目がかっこいいため熱心にトレーニングすることが多く、頑張りすぎることでアウターマッスルばかりが発達して差がどんどん大きくなることも否定できません。
このアウターマッスルとインナーマッスルのバランスが悪くなると、テコの原理により肩がはずれやすい方向に動いてしまうのです。
肩関節の不安定性を改善するポイントは
インナーマッスル強化(動きの再教育)
姿勢改善(肩甲骨との位置関係を良好に)
この二点を意識しましょう。
肩関節不安定症には運動療法
くしゃみや寝返りで外れそうになるほどのひどい肩関節不安定症(ルーズショルダー)は手術をした方がいい場合もありますが、手術後のリハビリにしっかりと時間をかける必要があります。
肩の不安定性に一番有効なのは周辺の筋肉を強化する運動療法。インナーマッスルの強化を第一に考えますが、この時に大事なことはいい姿勢を保つこと。
これが意外と難しいです。
猫背などのように姿勢が悪くなると肩甲骨が外に開いたままになってしまうので、肩のインナーマッスルをうまく使うことができません。
めんてなではインナーマッスルを正しく使えるように、肩甲骨まわりの柔軟性や胸郭や体幹の可動性など、肩周り全体の動きを考えて肩関節不安定症を改善していきます。
この動きを一人で意識して行えるようになれば、一人でのリハビリトレーニングも効果の高いものになります。体の治癒能力を引き出して、正しい肩の動きを再現していきましょう。
肩関節の不安定性でお悩みの方へ
「本気でボールを投げると肩がはずれそうで、、、」
「肩の脱力感で寝返りをうつのがこわい」
もし少しでも不安を感じるようでしたら、お気軽にお問い合わせください。不安なく動ける日々を送れるように一番いい方法を探していきましょう。
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