いい姿勢とは
一言に「いい姿勢」といってもとても抽象的ですし、
自分では「いい姿勢」と思っていても、実は負担がかかる姿勢になっていることもあります。
まずはここで「いい姿勢」を定義づけていきます。
私たちがいう「いい姿勢」とは、体に負担がかからず無理のない姿勢のことをいいます。
背骨には生まれつき正しい湾曲というものがあります。
猫背などは湾曲が過度になりすぎている状態なので良くないのはわかると思いますが、
まっすぐになっている状態も実はいい姿勢とは言えません。
なんのために背骨の湾曲があるかというと、
体にかかる重力に対抗するためで、
まっすぐの背骨に比べると体の強度は10倍になるそうです。
姿勢が崩れる原因
毎日の生活の中でいろいろなクセが出ると思いますが、
イラストのようなクセがある方は要注意です。
これらは体のゆがみを作ってしまう姿勢だからです。
この他にも、
■荷物を片方の肩で持つ
■ハイヒールをよく履く
ということも、日常的なクセとして挙げられます。
また、
■足をケガしてびっこを引いて歩く
■腰が痛いから少しかがんだ姿勢で歩く、
ということも体のクセとして残りやすいです。
日常的にクセがついてしまうと体が傾いたまま筋肉が硬直してしまって、
関節が歪んだまま固定されてしまいます。
これがコリとなり血流を低下させ、
最終的に痛み物質を発生させてしまうのです。
期間が長くなればなるほどコリの状態も悪くなるので、
できるだけ早めの対処をオススメします。
姿勢の分類
姿勢が悪いと言っても、どうなっているから悪いのか、
ということを知っておかないと対処の仕方もわかりませんよね。
こちらでは姿勢を分類していきたいと思います。
姿勢は大きく分けて二種類あり、
立っている状態や座っているときの静的な姿勢と、
歩いているときやしゃがみこむときの動的な姿勢があります。
どちらも歪みがなく左右が対象に近いほうがいいのですが、
動的な姿勢を見るのはとても難しいので、
ここでは静的な姿勢について説明します。
姿勢をどのように見ていくかというと、
■横からみて前後方向に歪みが出ていないか
■後ろから見て左右方向に歪みが出ていないか
■上から見てねじれがでていないか
という3方向から見ていきます。
特に重要なポイントは肩-胸郭-骨盤-膝-足首のラインで、
どこにねじれや歪みが出ているかを見極めます。
横から見たときにわかる姿勢
■猫背姿勢
■スウェーバック(腹突き出し)
■反り腰
■フラットバック
後ろから見たときにわかる姿勢
■S字
■C字
それぞれの状態で必要な対処は異なってきますので、
まずは自分の状態を把握した上であなたに合ったストレッチを行っていきましょう。
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