足首の捻挫がよくなってきたと思ったらアキレス腱が痛くなってきた。原因と対処法は?
スポーツをしていると足首の捻挫は頻繁に起こる怪我の一つですね。サッカー選手やバスケットボール選手の中には、捻挫を怪我と思っていない選手もいるかもしれません。
ところが、捻挫を侮っていると足首だけでなく他の部位にも影響が出やすくなってしまいます。
その中でも足首の捻挫がよくなってくる頃に痛み始めることが多いのがアキレス腱。せっかく足首がよくなってきたのに、アキレス腱の痛みで悩まされるのは辛いですよね。
なぜアキレス腱が痛くなるのか、原因と対処法を探っていきたいと思います。
足首の捻挫で痛める部位
よく起きる足首の捻挫は、足を内側に倒れて足首の外側を痛めることですね。
足首は可動性を確保するために、いくつかの小さな靭帯で支えられています。特に足首の形状的に内側に倒れやすく、外側を痛めやすいのが特徴です。
足首の外側には小さな骨をつなげる靭帯がいくつもあります。
捻挫をすると、その中でも前距腓(ぜんきょひ)靭帯、踵腓(しょうひ)靭帯、後距腓(こうきょひ)靭帯という三つの靭帯のどれかを痛める可能性があります。
捻挫をすることでアキレス腱が痛くなる理由
足首を捻挫して外側の靭帯を痛めることで、様々な弊害が出てきます。
原因① 踵の骨が内側に傾くことでアキレス腱がねじれる
外側の靭帯が部分的に損傷してしまうことは、外側を支えるものがゆるくなってしまうことを意味します。
そのため、本来ならまっすぐ地面に着くはずの足(踵)が少し内側に傾きやすくなってしまうのです。
アキレス腱はふくらはぎから踵に向かって伸びているため、踵が内側に倒れてしまうとアキレス腱にもねじれが生じてしまいます。
ねじれた状態のまま生活をすることでアキレス腱に負担がかかり痛みを伴うようになると考えられます。
原因② 足部が前方に滑りやすくなることでアキレス腱が引っ張られた
スネの骨(腓骨)と足の骨(距骨)を結ぶ前距腓靭帯は、スネから足が前に出ないように支える役割をしています。
ここを痛めてしまうと、足が前方に滑りやすくなる(本当に少しですが)と考えられています。
そのため足首の後ろ側にあるアキレス腱に牽引力が働き、徐々に痛みが出てくるのです。
原因③ 実は足首の捻挫でアキレス腱も同時に痛めていた
足首をくじいた時に、内側に倒れるだけでなく足首が曲がりすぎた時に起こると考えられるパターンです。
靭帯組織とアキレス腱を同時に痛めてしまったのですが、靭帯組織の損傷度合いの方がひどかったためにアキレス腱はそこまで気にならなかった可能性があります。
靭帯の周辺が回復するとともに、アキレス腱の痛みを感じるようになってきたかもしれません。
原因④ テーピングや固定で圧迫されたことで痛みが出てきた
足首の不安定性を抑えるために、足首を固定するテーピングやサポーターをすることが多いと思います。
そのため、アキレス腱は常に圧迫されることになります。
圧迫され続けることで、徐々にアキレス腱の周辺は硬くなり、擦れて痛みを生じてしまう可能性も考えられます。
どのように対処していくか
では、どのように対処していけばいいのでしょうか。
まずは踵の骨が内側に傾いてしまっていないかどうか。これをチェックするようにしてください。なかなか素人目には判断が難しいと思いますので、専門のトレーナーさんや接骨院の先生に確認してもらうのがいいかもしれません。
必要に応じて、それを改善するエクササイズなどを行っていくのがいいです。
こちらのエクササイズは足首の痛みが軽くなってきた段階で行っていくことをお勧めします。
足首のテーピングをするときはアキレス腱の部分にパッドを入れておくのがいいと思います。
アンダーラップを何重かに折りたたんでアキレス腱の部分に当てるだけで、擦れる度合いが軽減されます。
ただし、ここに挙げたことに関してはあくまで痛みが出ている可能性であり、実際の体の状況を見なければ本当の原因がどこにあるかはわかりません。
あくまで参考程度に見ていただければと思います。
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- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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