子供の柔軟性に関して質問をいただきました

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先日、友人からこんな相談を受けました。

子供の体が硬すぎるからなんとかしたい

実は最近よくこのような相談を受けることがあるんです。


子供は体が柔らかいもの


一般的にはそのような認識だとは思いますが、最近では体が硬い子が増えているのも事実。もちろん昔から体が硬い子もいましたが。

で、何が心配かと言うと体が硬いことで怪我をしてしまうのではないかということです。将来的にスポーツで大学、社会人までいくことを視野に入れると、できるだけ早いうちから対処しておきたいものですよね。

子供で体が硬い原因は?

体が硬いという表現が実は非常に曖昧で、何を持って硬いと言っているのか人それぞれです。ここでは硬いと言われているであろう状態を推測していきます。

前屈ができない

まず一番多いのが長座位体前屈ですね。足を前に投げ出して、体を前に倒すアレです。指がつま先につくかどうかなどをみますよね。

体力テストなどの項目でも必ず入ってくる項目ですし、柔軟性といえば前屈をイメージする方も多いのではないでしょうか?

確かに前屈は柔軟性を測る指標にはなります。前屈が届く人ほど体が柔らかいのも事実です。


前屈で見ることができる柔軟性って意外と幅広く、
●腰周り
●お尻
●太ももの裏
●ふくらはぎ

それぞれの硬さが影響するので、ただ前屈がいかないと言っても原因はたくさんあるんです。


また、動きがしなやかと言われるアスリートでも意外と前屈が深く曲がらない選手もたくさんいます。それでもしなやかな動きをしている選手はいっぱい見てきました。

その理由は筋肉の連動性。

柔軟性はいわゆる静的ストレッチといって、何も力を入れない状態で筋肉を伸ばします。ところが、実際のスポーツ中では自分の意思で体をコントロールしますよね。

この時に必要なのが動的柔軟性。可動域をいっぱいに使いながら目的の動作を行います。

体が硬くても動きがしなやかな選手は、この動的な柔軟性が非常に発達しているんですね。

早熟傾向の子は硬くなりやすい

早熟傾向とは、他の子に比べて成長が早い子のことですね。

骨の成長に筋肉の伸びがついていかず、関節部分が硬くなってしまう(制限がかかってしまう)のです。

これはある程度仕方がない面もあります。

ちなみに友達のお子さんは中学2年性で180cm。確実に早熟ですね。。。

姿勢の悪さ

単純に体が硬いだけでしたら問題ないことでも、姿勢の悪さが原因で硬くなっていると怪我をするリスクは高まります。

●猫背で肩周りの可動域に制限がある
●椅子の背もたれに常に寄っかかっている

といったことがあると、正しい動作をすることができません。特に最近はいろいろなものが便利になってきたので、姿勢が悪くなりやすい環境なんです。

●和式便所を使ったことがない
●靴の性能がよすぎて足指の感覚が悪い
●椅子での生活がメイン

こういった子は非常に多くなったと思います。

しっかりとしゃがみこむ、裸足で走り回る、といったことができないと、股関節や足首周りの可動域に制限が出やすくなってしまいます。

便利になりすぎるのも問題です。

いろいろな制約が増えてきた

代表的なことが公園でのボール使用禁止ですね。他の子にぶつかってしまうからと、公園でボールを使うことができない地域が増えてきました。

昔は公園に集まれば野球やサッカー、木登りなど様々な遊びをしてきました。

その中で思いっきり力を出して遊ぶということを自然と学んできました。

それができないとなると、運動教室にいって決められた運動ばかりすることになってしまいます。その結果、とっさの動きができずに怪我をしてしまうということが起きてしまいます。

典型的なことが転倒による手首の骨折や、手が出ずに顔を打つことでしょうか。

この辺も少なからず体の硬さの影響はありそうです。

そもそも体が硬いと怪我をしやすいのか

よくこういうことを伝えるのですが、意外と足が速かったり、運動神経がいい子って体が硬くなかったですか?

実は体が柔らかいからといって怪我をしないわけでもなく、逆に関節弛緩性のように柔らかすぎる時には怪我を起こしやすいことがわかっています。


体が硬いと地面の反発力をうまく利用することができるので、エネルギーを効率的に使うことができます。

例えばカンガルーは長いアキレス腱を持ってますよね。時速6km/h以下のスピードで歩いている時には多くのエネルギーを必要としますが、時速6km/h以上のホッピング移動の際にはほとんどエネルギーが使われません。

これはすごいことですよね。

アキレス腱が長いと足首は少し硬くなります。その分、反発力を得ることができるわけですね。


それ以外にも、硬いからこそ力を逃すことができるという考え方もできます。

柔らかすぎると巻き込まれた時に変な倒れ方をしやすくなります。意外と体が硬い方が怪我をしないというのもなんだか不思議ですね。

では、どう答えたのか?

ということで、友達にどのように答えたのかといいますと、

●静的柔軟性と動的柔軟性は違うよ
●姿勢は意識させましょう
●ただ骨の成長が早いから多少は仕方がない
●股関節はしっかりと動かして

と言ったことを伝えました。

子供の将来を考えると早めのうちから対処していきたいですよね。少しでもヒントになっていればいいのですが。

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投稿者プロフィール

倉持江弥
東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。

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