アキレス腱断裂の原因を探る【アキレス腱断裂のリハビリ①】

この記事はプロモーションが含まれています

この週末はたくさんの方から店舗にお電話をいただいていたにも関わらず、電話に出ることができず大変申し訳ありませんでした。

実は大学生の指導中に私自身がアキレス腱を断裂してしまい、緊急入院・手術を行っておりました。その関係で店舗休業のお知らせもできなかったことを、深くお詫び申し上げます。

おかげさまで手術も成功し、3泊4日の入院生活を営業を再開致しました。

これまで私はアキレス腱の断裂に関して、いくつか記事にしてまいりました。

[st-card id=1195 ] [st-card id=2881 ]

今後、同じようなことで苦しむ方がいないように、また私自身の備忘録的な意味も込めて【アキレス腱断裂リハビリ記】として残していきたいと思います。

といっても、まだまだギプス固定中でリハビリも始まっていないので現在進行形で書き進めていくつもりですのでご承知おきください。

アキレス腱を断裂した経緯

現在、めんてなでの活動と並行して母校のアメリカンフットボール部でコーチをしております。

自分も数年前まで社会人で選手をしていたので、実際に防具をつけて練習に参加しながら指導にあたっていました。

やはりコーチの悪いクセというか、ろくにウォーミングアップもせずに軽く走っただけで練習台に入っています。

練習も中盤になり徐々に強度が高くなって、さぁ思いっきり走ろうと踏み込んだ瞬間に、

『バキッ』

という音が頭の中に響きました。

最初は靴底がはがれたのかと思い、靴を確認してみたものの異常なし。

これまで何人もの選手がアキレス腱を断裂してきた姿を見てきましたので即座に「あ、切れたのか」ということを悟りました。

意外と痛みはなく、とりあえず立つことはできます。が、足裏の感覚はこれまでと違いフワフワしていてまっすぐ立てているのかどうかの判断ができません。

一歩踏み出した瞬間に崩れ落ちそうになり慌てて支えてもらいました。

足首の動きを固定してガニ股で歩けばなんとか歩けるということはわかりましたが、無理して歩かずにハイハイをしてグランドの外まで出ていきます。

アキレス腱断裂の原因

今回、アキレス腱を断裂した原因はいくつか考えられます。

一番大きな原因は明らかにウォーミングアップ不足。これくらいの強度だったら大丈夫という根拠のない過信から、ほとんど身体を温めないまま練習台へと入っていったのです。

選手にはしつこいくらいにウォーミングアップは大切だと言ってきたのに、これではコーチ失格ですね。。。

次にトレーニング不足と睡眠不足。

最近はこれまでほどトレーニングで追い込むということもなく、普通に筋トレをしていただけでした。走る・切り返すというパフォーマンスを上げるためには、ジャンプなどの瞬発的なトレーニングをする必要がありました。

これが腱を強くするトレーニングです。

そこにプラスして睡眠不足が考えられます。睡眠が不足すると脳からの指令を筋肉に伝えるスピードが遅くなるので、通常よりも筋肉の反応が鈍くなるのです。

最後にあまり書きたくはありませんが年齢的なもの。

加齢によりアキレス腱の弾性は落ちやすくなるのです。筋肉の柔軟性と同じように、腱にも伸び縮みをする能力があります。

ただし、アキレス腱自体は筋肉のように自分の意思で縮ませられることはなく、筋肉が縮むことに反応して伸ばされるという性質を持っています。

瞬間的に腱が伸びるときに弾性が低下していると、うまく伸びることができずに切れてしまうのです。

劣化したゴムを急に引き伸ばすと、バチンと切れてしまうのを思い浮かべてください。

アキレス腱断裂が起きやすいのは30~40代という報告からもわかるように、一番注意していかなければいけない時期だったのかもしれません。

子供の運動会でケガをしなかったことがせめてもの救いです。

アキレス腱を断裂しないために

スポーツをする上での基本でもありますが、まずはしっかりとウォーミングアップをすること。

関節に滑液と呼ばれる潤滑油が分泌されるまで15分ほどかかります。滑液の働きによってしなやかな動きが可能になってくるので、最低でも15分はかけてしっかりと汗をかく必要があります。

次に腱を鍛えること。通常の筋トレではゆっくりとした動作の繰り返しで、瞬間的な動きに腱が反応してくれません。

プライオメトリクスと呼ばれるジャンプ系のトレーニングを取り入れたり、クリーンやジャークなどのクイックリフト系の種目を取り入れることで、筋と腱の連動性を高めることができ、ケガを防ぐことができます。

しっかりと睡眠を取り、栄養を摂る。身体を作る上での基本です。

今回、私は不覚にもアキレス腱を切ってしまいましたが、これからどんなトレーニングをしていけばよいかという指標になれば幸いです。

次回はアキレス腱断裂の評価と応急処置について。

フォローよろしくお願いします!

投稿者プロフィール

倉持江弥
東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。

初の著書|太鼓打ちのための身体の整え方 〜呼吸・体幹編〜

初めての著書

打ち込む力を引き出す!太鼓打ちのための身体の整え方
〜呼吸・体幹編〜

を電子書籍にて上梓しました。

”太鼓打ちのための”という表現になっていますが、野球やテニスといったオーバーヘッド種目、音楽をされている方など身体を使うすべての方に参考になる内容になっています。

これまで様々なチームで指導をしてきましたが、いいパフォーマンスを発揮するためには呼吸や体幹の動きを整えていくことが最優先なのではないか、という結論にたどり着きました。

いかに呼吸を整えることが大切か、体幹の動きを適切なものにするためにはどんなことが必要か、それらを一冊にまとめたものが本書籍になります。

ただストレッチやマッサージ、筋トレをしているだけでは身体を変えることはできません。

その前提としての呼吸の最適化であったり、体幹の動きの最適化をしていくことで、トレーニングの効果もさらに高まってきます。

「腰を痛めることなく動き続けたい」
「呼吸が浅いのをなんとかしたい」
「もっといいパフォーマンスをしたい」

という方におすすめの一冊です。