【症例】競歩選手に出やすい膝の外側の痛み

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本日は陸上の競歩選手が来店されました。

今年の3月に初めて膝の痛みで来店された時は、膝の内側の痛み+膝が伸びきらなくなることが問題でしたが、この時は2回のセッションで症状がほぼ気にならなくなりました。

今回は膝の外側と股関節に痛みがあるとのことです。

競歩の競技特異性

まず知っておかないといけないのが競歩のルールですね。

競歩は必ずどちらかの足が地面についていないといけません。しかも、接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばしきる必要があり、どちらも反則の対象となっています。

膝を伸ばしきらないといけない分、どうしても膝を過伸展(逆関節)くらいまで伸ばしきらなければいけないので膝にかかる負担は大きくなってしまいます。

身体的特徴

元々のアライメントでかなりのO脚(膝の間に4本指が入る)があり、偏平足による日常的な足底の痛みもありました。

女性の場合は、O客で内股になるパターンが非常に多く、そうなると自然と膝は反張膝(過伸展)気味になってしまいます。O脚だと膝の内側が圧迫されやすく、反張膝になると膝裏が引き伸ばされて痛みが出やすい。また、外側に荷重がかかりやすいので足裏の痛みも出やすいです。

前回、膝の内側に痛みが出ていたのはまさしくこれが原因で、さらに膝を伸ばし切ろうと頑張りすぎた結果、膝裏にある腱がかたくなり逆に膝を伸ばしきれなくなってしまいました。

今回、膝の外側と股関節に痛みが出てきたということは、うまくバランスが取れるようになってきたものの今まで使えていなかった部分が使えるようになってきたことで負荷がかかりすぎたと推測できます。

水泳の例になってしまいますが、反張膝に関してはこちらの記事がわかりやすかなと思います。

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もう一つのポイントは下腿部のねじれ。

膝から下は脚をまっすぐにしているとあまりねじれませんが、膝を曲げるとねじれやすくなります。このねじれが本来のねじれよりも外にねじれやすくなると、膝の外側に痛みを生じやすくなるということもあります。

膝の外側の痛みと股関節への対処方法

膝まわりや股関節(骨盤)まわりのねじれを調整していくことで、体のバランスを整えて正しく力を伝えられるようにしていきました。

  1. 仙腸関節の歪みを調整
  2. ハムと臀部をリリースして裏面の筋肉を動きやすくする
  3. 外側部のリリース
  4. 膝下を押さえた近位負荷のレッグエクステンション
  5. ランジ、サイドランジ、ステップアップで正しい足運び

お尻やハムストリングスの筋肉が正しく力を出せるようにしておかないと地面を押せないので、まずは裏面中心にリリースをして力を解放していきます。そのあとに外側荷重で負担がかかりやすくなってしまった部分を緩めていきます。

ここまでで全体的にバランスが整ってきたら、あとは体を正しく使えるようなトレーニングを行なって終了。

多少の痛みは残るものの、明日になればまた少し楽になっているのではないでしょうか。これから合宿ということなので、いい合宿が送れるようにしっかりとサポートしていきます。

膝の外側の痛みに関してはこちらの記事もわかりやすいと思いますので参考にしてみてください。

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  • 膝が痛くて足を伸ばしきることができない
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    倉持江弥
    東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。

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