小学生でもプロテインは飲んだ方がいい?タンパク質はとても大事です
こんにちは、東京都府中市のスポーツ整体院めんてなの倉持です。
サッカーや野球のクラブに所属をしている小学生のお子さんを持つお母さまから、
「プロテインを飲んだ方がいいですか?」
という質問を受けることがあります。
確かにプロテインを飲んだ方がいい時もありますが、頼りすぎる必要はないかなという思いがあります。
プロテインって?
そもそもプロテインって何か、というところなんですがタンパク質のことです。
人間のカラダは、水とプロテイン(たんぱく質)の塊といっても過言ではない。筋肉はもちろん、内臓、骨、血液、髪の毛、皮膚、爪に至るまでたんぱく質からできている。たんぱく質が不足するとヒトのカラダは、様々な部分が機能不全に陥ってしまう。(引用:DNS)
プロテインを摂っていれば筋肉がついて体が大きくなると思われている節がありますが、そんなことはありません。それでは筋肉増強剤となってしまいます。
あくまでプロテインは補助的なものと考えてください。
一日に必要なタンパク質量
一日に必要なタンパク質の量は、一般の方で体重あたり1g、アスリートで体重あたり2gと言われています。
成長期のお子さんであれば、体重あたり1.5gほどが必要となります。
食品ごとのタンパク質量
では、例えばタンパク質を65g摂取するとしたらどれくらい食べれば良いでしょうか。
食品名 | 分量 | タンパク質量 |
卵 | 1個 | 6g |
牛乳 | 180ml(コップ1杯) | 6g |
鮭 | 80g(一切れ) | 18g |
鶏胸肉 | 100g | 25g |
納豆 | 50g(1パック) | 8g |
こうやって見ると意外とたくさんタンパク質を摂れているかなーと思いますよね。
ジュニア用プロテインと大人用プロテインの違い
スポーツショップやインターネットでプロテインを調べていると、ジュニアプロテインを見つけることができます。
ジュニアプロテインと大人用プロテインの違い、気になりますよね。それぞれの成分の含有量を比較していたいと思います。
今回比較するのはザバスさんのジュニアプロテインとホエイプロテインです。
ジュニアプロテイン(1食14gあたり) | ホエイプロテイン(1食21gあたり) | |
エネルギー | 50kcal | 83kcal |
タンパク質 | 6g | 15g |
炭水化物 | 5.1g | 2.7g |
カルシウム | 420mg | 表記なし |
マグネシウム | 20mg | 表記なし |
ビタミンD | 0.9μg | 表記なし |
ビタミンB1 | 1mg | 0.87mg |
ビタミンC | 90mg | 88mg |
このように表で比較するとわかりやすいと思います。ジュニアプロテインの特徴は主に以下の通り。
・タンパク質は少なめ
・エネルギーの元となる炭水化物は多め
・成長に必要なミネラルやビタミンを含んでいる
プロテインはタンパク質である、というお話しをしましたが、タンパク質だけではなく成長に必要な成分を摂ることができると考えておきましょう。
プロテインが必要な場合
確かに毎回しっかりと食事ができていれば足りないことはありませんが、特にお子さんは食事にムラが出やすいこともあります。
- 「朝、食欲が出なくて、、、」
「もともと食が細くて、、、」
「お肉があまり好きじゃない」
ということがあると、タンパク質の摂取が足りなくなる可能性があります。そういった時にはプロテインに頼るのも一つの手助けになると思います。
吸収が早い
プロテインと食事の一番の違いは体への吸収のスピードです。
プロテインはタンパク質を体に吸収しやすいように分解した状態になっているので、普通に食事するのに比べると早く体内へと吸収してくれます。
特にタンパク質を必要としている練習後やトレーニング後は速やかにタンパク質を補給したいところ。
そのタイミングで食事をとれるかというと難しいので、そんな時にプロテインを飲んでおくと必要な栄養を体に送り込むことができます。
食事と食事の間隔が空き過ぎてしまう
朝ご飯を7時に食べて、お昼ご飯を12時に食べるとするとその間は約5時間。そこから夜ご飯が19時だとすると7時間も空いてしまいます。
それでは、食事と食事の間が空いているので筋肉の分解が進んでしまいます。
食事と食事の間があかないように、プロテインを飲んでおくとタンパク質を体内に補充できるので筋肉の分解を最低限に抑えることができます。
結局のところプロテインは必要?
ここまで書いて、結局どうなんだ?という疑問が残りますよね。
あくまで私の考えなのですが、まずは基本の三食をしっかり食べること。これを徹底していただきたいと思っています。
それでも足りない分を補うためにプロテインを活用するのはアリです。
ですが、プロテインでタンパク質を摂取できるから食事をおざなりにしてもいいか、という考え方には反対です。
というのも、食品を口に入れてしっかりと咀嚼をして体内で分解をすることで唾液の分泌量を増やすことができます。
唾液が出ることで消化作用を正常化したり、細菌やウイルスから体を守ってくれたりと、筋肉以外の部分で体を助けてくれます。食物を噛むということはそれくらい大事なことなんです。
プロテインに限らずですが、最近では様々なサプリメントが出ていますね。
確かに便利なことに代わりはないのですが、あくまで補助的なものであり、基本は食事から栄養をとった方が体は喜んでくれます。
それでも、時間やタイミングの問題でとりきれないこともあります。そういった時にプロテインを活用できるように意識していくのが理想的ではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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