アリゾナ筋膜解剖実習④ 左右非対称な身体について

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身体は左右非対称である。

見かけの身体は左右対称でありそうな感じもしますが、実際に身体が左右対称になることはほとんどありません。

「バランスが崩れている気がする」
「骨盤が歪んでいる」

という場合にも、施術やエクササイズで目的としているのは左右を対称にするということではないんですね。


元々、左右非対称な構造であるので生活のクセや運動中のクセで、左右非対称がさらに強調されて固まってしまいます。

この行き過ぎて固まった状態での生活が長くなることで、痛みを誘発すると考えられています。

エクササイズの目的は、
左右非対称が行き過ぎないようにすること
もしくは、
逆の非対称の状態まで自分の意思で動かせるようになること

と、考えています。


内臓の位置関係(引用:VISIBLE BODY)

内臓の位置関係(引用:VISIBLE BODY)

実際に解剖を進めて見て、内臓を確認すると左右非対称であることを改めて確認することができました。

●肺は右側に3つの袋、左側に2つの袋
●心臓は少し左より
●肝臓は右側
●胃は左側

という位置関係になっているのは、中学校などの保健でやったと思いますので、なんとなく覚えているかもしれませんね。この内臓の位置関係により、横隔膜も左右で大きさが違ったりするわけです。

この内臓の位置関係の影響は、骨盤の傾き方や体のひねりやすさにも関係してきます。


内臓の関係以外にも、利き腕や利き足などの影響も大きく関わっているのはイメージしやすいと思います。

プロ野球選手がオフの間に、利き腕ではない方の手で投げる練習をしているのを見たことがあるのではないでしょうか?

ダルビッシュ有投手の左投げ映像は有名ですよね。

練習としては9:1くらいの割合だそうですが、それだけでも身体をリセットしてバランスが偏り過ぎないように調整できるようになります。


左右が対称ではないことはあまり気にせずに、かといって一つのことに偏りすぎないようにすることがポイント。

とはいうものの、内臓や感覚のことに関してはまだまだ勉強が足りていないので、もっと学んでいかないといけないなと思っています。

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投稿者プロフィール

倉持江弥
東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。

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