JICA地球ひろばが主催するワークショップ「スポーツの価値を考えよう」に参加してみて

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先日、JICA地球ひろばさんが主催する五輪応援ワークショップ「スポーツの価値を考えよう」に参加してきました。

青年海外協力隊として海外でスポーツの普及に取り組んでいる方から見た、日本と海外での取り組み方の違いや指導方法の違いなどをディスカッション形式で進めていくワークショップ。

今回のテーマは、

高校・大学クラブ活動のジレンマ -日本と海外のスポーツ観-

について。

様々な経歴の方が参加するワークショップは、凝り固まりそうになる自分の考えを広げてくれるいい機会となっています。

ワークショップの趣旨

今回のテーマは「高校・大学クラブ活動のジレンマ ー日本と海外のスポーツ観ー」について。

国際協力などの機関として活動されているJICAさんが手がけている活動の一つです。

講師の浦さん

今回、講師を務めた浦さんとは2004年に在籍していたハワイのフットボールチームでのチームメイトという間柄。浦さんは選手として、私はトレーナーとして。

2007年に現役を引退して、青年海外協力隊の一員としてバヌアツ共和国(オーストラリアの東に位置する太平洋諸島)の体育普及に尽力されていました。

帰国後は海外での経験を伝えるワークショップを開催したり、アメフトのコーチをされています。

今回のワークショップは以前にも参加したことがあったのですが、なかなかタイミングが合わずよようやく参加することができました。

参加されている方々

ワークショップに参加されている方は、世代も業種も多種多様。なかなか普段ではお話しをする機会がない方々です。

約40人ほどの参加者で5〜6人のグループに分かれてディスカッションをして、まとめたものを他のグループの方とシェアすると言う流れで進んでいきました。

私が同じグループで話しをさせていただいた方々は、
・大学の職員の方
・トレーナーとして活動している方
・大学生で陸上をしている方
・高校のソフトボール部に所属している方
・先日、二年間の協力隊の業務から帰国されたばかりの方

学生のうちからこういうワークショップに参加することもすごいと思いますし、人生の先輩方の言葉にも重みがあります。

ディスカッションをしていく中で自分の考え方も洗練されていくような感じで、とても有意義な時間となりました。

JICAって?

JICAはJapan International Cooperation Agencyの略称で、青年海外協力隊の派遣など開発途上国の国際協力を行っている機関ですね。

独立行政法人 国際協力機構

いきなり国際協力と言ってもピンとこないので、市民の皆さんでできることをしていきましょうという活動の一環で今回のワークショップなどが行われています。

一度参加すれば、視野がグンと広がると思いますよ。


スポーツの価値を考える

さて、今回の具体的な内容は、主に以下の通りでした。

1.ドラフト最下位でプロ野球入団、大学への推薦入学のどちらを勧めるか
2.あなたが感じる日本のクラブ活動の違和感
3.真面目だが実力の伴わない選手、才能はあるが、真面目に練習をしない選手の起用法
4.長所を伸ばす指導、苦手を克服させる指導のメリット、デメリット
5.高校・大学のクラブ活動で学生に学んでもらいたいこと

チーム指導に携わっていると、結構議論になるテーマかもしれません。

何が正しくて何が間違っていると言うことではなく、それぞれの立場から意見を交換して考え方を共有することが目的です。

何のためのスポーツ活動か

高校・大学の部活で考えてみると、それぞれの目指すところで取り組み方もかなり変わってきますよね。

高校であれば甲子園や全国大会を目指す強豪私立もあれば、人数を集めてとにかく1勝を目指す公立高校もあるわけです。

大学であればプロになるために部に所属する選手、ファンスポーツとして楽しむ部活など。

もちろん一つのチームの中でも選手によって意識の差は出てくるので、一概にこの答えがいいということはできませんよね。


親や指導者の立場からすると、スポーツを通じて努力することで得られる達成感や、挫折を乗り越える精神力を養ってほしいという思いがあると思います。

ただし勝負事である以上、必ず勝ち負けはついてまわります。

その勝ち負けの先に何があるかをどのように教えていくかが指導のポイントになるのではないでしょうか。

コーチングとティーチング

最近は指導者の中でコーチングの重要性が盛んに言われるようになりました。

コーチング(coaching)とは、人材開発の技法の一つ。 対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術である。 相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。
(引用:wikipedia)

選手に考えさせるために、指導者からは多くを語らず選手同士で意見を言い合い、それを行動に結びつけていこうというものです。

箱根駅伝で青学が勝っている理由の一つに、選手同士で管理している様子が挙げられていますね。


これまではどちらかというと、指導者から一方的に教え込む指導(いわゆるティーチング)が主流だったように思います。

それでは選手自身で考える力は育たないということで、徐々にコーチングの重要性が説かれるようになってきたわけです。


ただし、これはティーチングが悪いというわけではありません。

カテゴリーによってはしっかりと教え込むことが必要です。特に動きの基礎となる部分や知識の基礎となる部分はしっかりと教え込まないとケガにつながる可能性もあるのです。

その中で指導の中に幅をもたせて、選手自身で動きや知識を調整していけばいいと思います。

ドイツでは動きの完成度は60%くらいで、あとは選手の個性によって変わってくると言われています。選手に教えるのもそれくらいにしておけば、あとは選手自身が自主的に取り組むようになるような気がします。

やっぱりスポーツには夢がある

ここまでスポーツの指導に関わってくるといろいろと現実的な面も考えることが多くなります。そんな中、同じテーブルにいた高校生の子から出た言葉は初心を思い出させてくれました。

プロのスポーツ選手には子供の夢が詰まっている

確かにその通りです。


以前、アメリカで高校生の指導に関わっていた時、学生になんでアメフトをやっているのか聞いたことがあります。その答えは、

「大学へのスカラシップをとって、プロの選手になり親に恩返しをしたい」

という子がほとんどでした。これはただの夢物語ではなく現実問題で、実際には、

(ここでスカラシップを取れなければ、大学に行くお金がないから働くしかない。ただし、今から働いてもたいした仕事もない。)

というものです。


日本でもここまではいかないまでも、プロの選手には夢があります。

バスケットボールもプロ化しましたし、野球の独立リーグも盛り上がっていますしね。

やっぱりスポーツには夢がある。改めて実感した一日でした。

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投稿者プロフィール

倉持江弥
東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。

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