膝に痛みや違和感が出たり腫れぼったい感じがあって病院に行くと、だいたい
「膝に水が溜まってますね〜」
「水を抜いておきましょうか」
このような会話になりますよね。
では、膝に溜まっている水とは一体なんなのでしょうか。
膝に溜まる水って?
膝の関節には関節部分を覆うように関節包と呼ばれる袋が存在し、関節包の内側に滑膜、その内側を満たすように関節液が含まれています。
関節液には関節の動きをスムーズにする潤滑油のような役割があり、それ以外にも地面からの衝撃を分散したり軟骨に栄養を与える役割も担っています。
特に障害のない健康的な膝の内側では、栄養分を含んだ関節液が滑膜から分泌されます。分泌された関節液から関節の軟骨へと栄養分が届けられるのです。
ところがなんらかの原因で滑膜に炎症が起きると、その炎症を抑えようと関節液の過剰な分泌が起こってしまいます。
本来であれば分泌された関節液は役割を果たせば吸収されるのですが、分泌量が多すぎて吸収されずに関節包内に溜まってしまうのです。これが膝に水が溜まる仕組みと考えられています。
滑膜の炎症が起きる原因
では、滑膜の炎症が起きる原因は何があるかというといくつかの原因が考えられます。
●加齢による軟骨の変性
●スポーツによる半月板や靭帯の損傷
●アライメント不良での使いすぎ
●過体重
特に膝を痛めた記憶もないのに膝に水が溜まってきた、という経験をされた方もいると思います。
スポーツや交通事故のように特定の怪我というものが起こらなくても、もともと膝まわりにねじれがあったり過体重気味ですと膝に水がたまりやすい傾向にあります。
膝に水が溜まった時に出る症状
膝に水がたまったときに出る症状は以下の順番であらわれることが多いです。
①膝の関節のこわばり
②歩行時に痛みを感じる
③脚の曲げ伸ばしが不自由になる(可動域制限)
④腫れて熱感がある
⑤ゴキゴキという音やギリギリという摩擦音がする
⑥関節が内側に傾きO脚
これらは変形性膝関節症の進行度合いと似ています。徐々に膝に変形が出始めているサインとも考えられるのでお早めに対処するようにしてください。
膝に水が溜まった時の対処法
膝に水が溜まってきたと感じた時はいくつかの対処法が考えられます。
膝の水を抜く
膝の水を抜くとクセになるから抜かない方がいい、ということを耳にします。これはクセになるのではなく、水が溜まる原因を解消していないので水を抜いても水が溜まってしまうということなんです。
水が溜まる原因を改善していかなければいくら水を抜いても戻ってしまいます。
かと言って、水を抜かなければ関節の可動域制限や痛みを伴ってしまいます。水を抜くだけでなく、その原因を改善する取り組みをすることで効果が出てきます。
これにプラスしてヒアルロン酸の注射を打つことも時期によってはしていった方が効果的でもあります。
アライメント不良と筋力の改善
自分でできることといえば、膝に負担がかかっている姿勢の改善や落ちてしまった筋力を戻すことができるのではないでしょうか。
例えば、
●足を組まない
●外側に体重をかけない
●膝とつま先の向きを一致させる
などのちょっとしたことを意識するだけでも、日常的に膝にかかっている負担を軽減することはできます。
これにプラスして、水中ウォーキングなど膝にかかる負担を減らしながら筋力の回復を促す運動をするようにしていきましょう。
どうしても痛みや違和感が強い時はサポーターをして生活することも大切です。ただし、サポーターに頼りすぎると筋力が落ちる可能性もあるので時間を決めてつけるようにしてください。
めんてなでできること
実際にアライメントを改善しようとしたり筋力トレーニングをしようとしても、思い通りに動かせないことがほとんどです。
関節のゆがみの原因であったり、動きのクセがどこからきているのかをトレーナーの目で判断し、適切な施術とトレーニングを実施していきます。
一人では動かせない範囲でも、補助をつけながら正しい動きに誘導していくことで徐々に脳からの指令を切り替えていきます。
膝の痛みに関するお問い合わせは
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という時はお気軽にご相談ください。専門のパーソナルトレーナーがあなたの体にあった施術とトレーニングをマンツーマンで対応致します。
ご自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングの指導なども行いますので安心して取り組むことができます。
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