東ドイツの強化育成システム「適性選抜システム」学習会に参加して
本日はお休みをいただいて、私が所属している勉強会グループ「東欧スポーツ科学研究会」主催のセミナーに参加してきました。
テーマは東ドイツの強化育成システム『適性選抜システム』学習会。
アメリカが先進と思われているトレーニング学も実はオランダやドイツが大元もあります。オリンピックなどの国際競技大会で勝つための強化システムが根底にあり、その根幹をなすのが適正選抜と言っても過言ではありません。
徳島にある鳴門教育大学で専門の研究をされている綿引先生をお呼びして、東欧での考え方や現在の日本での取り組みなどをご紹介いただきました!
今の日本では、体力テストを行うと順位が付けられ、選抜されるとなるとトップの順位の子が選ばれますよね。
子供の頃はいわゆる早熟の子が有利になるのは当たり前です。実は日本人は世界的に比べても早熟傾向にあるようで、実際にジュニアの国際大会では日本チームが活躍しています。
ところが、ジュニア期に活躍した子達がその後どうなったか。
大人になった時に期待されたほどの成長が見られず、成績も頭打ちになっていることも珍しくありません。これらはすべて早熟傾向の子たちが選抜されてきた結果と言えます。
これまでふるいにかけられてきた晩熟傾向の子供たちをどのように見つけ出して、大人になった時にトップパフォーマンスを発揮できるようにするか。
もっと言うと、子供時代にふるいにかけられた結果スポーツから離れてしまう子供たちをいかにスポーツから離れないようにするか。
そんな壮大なテーマです。
これらの取り組みは一朝一夕に行きません。10年単位で見ていかなければいけないので、しっかりとしたプロジェクトチームを組んでいく必要があります。
ところが、そこまで時間をかけることができないのも現状です。
とても難しい問題であり、さらに選抜できたからと言って正しいトレーニングができるかはまた別物。
一般的に言われるトレーニングのしすぎによって伸び代を奪ってしまってもいけません。
やりすぎず、やらなさすぎず
日本では少しずつ聞くようになったコオーディネーショントレーニングですが、実は適性選抜あってのものでもあります。
概念を理解して、始めて方法が活きる。まだまだ奥が深いトレーニング学。日々、勉強あるのみ。
投稿者プロフィール
- 東京都府中市のコンディショニングサロンめんてな代表の倉持です。体のゆがみを整えて、楽に動ける体作りをサポートします。
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初の著書|太鼓打ちのための身体の整え方 〜呼吸・体幹編〜
打ち込む力を引き出す!太鼓打ちのための身体の整え方
〜呼吸・体幹編〜
を電子書籍にて上梓しました。
”太鼓打ちのための”という表現になっていますが、野球やテニスといったオーバーヘッド種目、音楽をされている方など身体を使うすべての方に参考になる内容になっています。
これまで様々なチームで指導をしてきましたが、いいパフォーマンスを発揮するためには呼吸や体幹の動きを整えていくことが最優先なのではないか、という結論にたどり着きました。
いかに呼吸を整えることが大切か、体幹の動きを適切なものにするためにはどんなことが必要か、それらを一冊にまとめたものが本書籍になります。
ただストレッチやマッサージ、筋トレをしているだけでは身体を変えることはできません。
その前提としての呼吸の最適化であったり、体幹の動きの最適化をしていくことで、トレーニングの効果もさらに高まってきます。
「腰を痛めることなく動き続けたい」
「呼吸が浅いのをなんとかしたい」
「もっといいパフォーマンスをしたい」
という方におすすめの一冊です。