昨日は前十字靭帯の断裂に関するニュースが二つ載っていましたね。かつては選手生命を脅かす非常に危険なケガと言われていた前十字靭帯の断裂も、治療技術の進歩によりしっかりとしたリハビリを行うことで復帰も可能になりました。

とは言っても、手術やリハビリなどには最低でも6ヶ月以上はかかるため、そこから復帰するためにはかなりの努力が必要であり大怪我であることに変わりはありません。

木村昇吾選手が前十字靭帯を断裂

一つ目の記事は西武の木村昇吾選手。昨オフに広島からFAし、今年の春から西武に入団した36歳のベテラン選手です。

ニュース記事によると、練習中に右ひざを痛め病院に行ったところ、「右ひざ前十字靭帯断裂」と診断されました。今季絶望との見通しということですから完全断裂をしたものと思われます。


前十字靭帯の断裂は直接的に接触をして断裂をする接触型と、接触はせずに足をひねったりすることで断裂をする非接触型の2パターンに分けることができます。そして、非接触型の断裂というのが意外と多く起きるんです。

非接触型で怪我をするパターンでは、自身のコンディションが悪いことが原因であることがほとんどで、事前にコンディションを整えておけば怪我を未然に防ぐことができるというデータも出てきています。

非接触型で多い受傷機転は、
■切り返す瞬間に足首が引っかかり膝がねじれてしまう
■着地の際に膝が内側に入ってしまう

です。特に女性アスリート(バレーボールやバスケットボール)に多く見られ、筋力不足や膝のアライメント異常などに起因していると考えられています。


木村選手は内野手であり守備の練習をしている最中に怪我をしたとのことなので、おそらく非接触で前十字靭帯を断裂したものと思われます。右ひざですから、バックハンドで捕球しようとした時にねじれてしまったか、ベースを踏もうとした時に踏み外したか。。。

今後のこともあるためおそらく手術をすると思われますが、手術をするためにはここから1ヶ月間のリハビリが待っています。


ん?手術の前にリハビリ?


実は前十字靭帯を断裂した際にはすぐに手術をすることができません。靭帯を断裂したことにより関節内に血液が溜まってしまいます。まずはこの関節内の状態を戻して、腫れを減らしておく必要があります。

もう一つは膝の完全伸展と完全屈曲をしておくこと。手術をするとどうしても関節が硬くなってしまうため、術後の経過をよくするためにも手術前に完全伸展と完全屈曲ができることが望ましいと言われています。


年齢という点もありますが、是非復活した姿を見たいですね。

稲本潤一選手が前十字靭帯の再建手術に成功

もう一つのニュースは前十字靭帯の再建手術を終えたニュース。J2札幌に所属する稲本選手が、6月4日に行われた試合で負傷をし、6月23日に無事に手術が終わったということです。

受傷から19日での手術ということでとても早いように感じますが、プロの選手ですからトレーナーやドクターのサポートも万全です。リハビリの経過も良好だったことから、この短期間での手術が可能になったのでしょう。

稲本選手は36歳。

手術後は約8ヶ月のリハビリ期間が必要ですから、今季での復帰はほぼ絶望です。が、来季に向けて契約を延長するようなので来季が楽しみです。

前十字靭帯断裂を予防するための取り組み

アメリカンフットボールやラグビのように直接的なタックルが原因で前十字靭帯を断裂もしくは損傷してしまうことは、正直やむをえないことでもあります。

ですが、非接触型のケガに関しては未然に防ぐためのプログラムが各競技団体で取り組まれています。

例えばサッカーでしたら11+という傷害予防のウォーミングアッププログラムが存在します。全20分ほどで、ランニングエクササイズパート8分、筋力・バランスパート10分、ランニングエクササイズパート2分という枠組みの中で筋肉の促通を行っていきます。

サッカーでは接触・非接触どちらも可能性はあるため、自分の体をコントロールできることが非常に大切です。そのための準備をウォーミングアップで行っておけば、必然的にケガをするリスクを減らせることができます。


他にもバスケットボール選手向けの傷害予防プログラムやテニス選手のための下肢傷害予防プログラムなど、各競技団体が独自に作成された資料が多く存在します。

どの競技でも起きやすいケガというのがあるため、それを未然に防ぐことは課題であり、未然に防ぐことで競技人口を増やしていいパフォーマンスにつなげることが可能になるからです。

ケガをしてから対処するのではなく、できるだけケガをしない体を作れるようにしていきたいですね!



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